株式会社紀之国屋ベジタブルキッチン様

今回は、株式会社紀之国屋ベジタブルキッチンでご活躍されている、ベトナムご出身のTHIET(ティエット)様にお話をお伺いしました。

(編集部)ティエット様、本日はどうぞよろしくお願いいたします。

(ティエット様)こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします。

(編集部)まずはじめに、ベトナムでの学生時代について教えていただけますでしょうか?

(ティエット様)ベトナムでは高校時代までハノイで過ごしていました。当時は英語を学んでいたのですが、日本の漫画が好きでベトナム語版のドラえもんや名探偵コナンを読んでいました。そうしたこともあり、ホー・チ・ミンにある短期大学の日本語学科へと進学することを決めました。3年間、学校で日本語を学ぶ中で、私の中で漢字の持つ魅力にとても惹かれましたね。一般的には非漢字圏の皆さんは漢字の読み書きに苦労されると思うのですが、不思議と違和感なく学ぶことができたように思います。一番苦労したことは、やはり日本語の文章を読むことでしたね。インターネットで調べながら、一つひとつ、意味を理解しながら日本語での読解力を向上させる毎日でした。

(編集部)ご卒業後は一度、ベトナムで働き始めたのでしょうか?

(ティエット様)そうですね、卒業後は高校まで過ごしたハノイに戻り、日本へと実習生を派遣しているベトナム機関で働き始めました。業務内容としては、実習生に日本語を教えることをメインに、日本からやってくる日本人のビジネスパーソンの通訳を行うこともありました。その中で、日本語教育に加えて特に私が実習生に伝えていたことは、日本に行く前に日本文化や日本人の考え方を知っておく重要性でした。実習生に教える中で、徐々に自分自身が実際に日本に行って日本語の能力を高めながら日本の企業で働き、同時に日本の文化も体感してみたい気持ちが涌いてきました。そこで思い切って日本語学校へと留学することを決め、2016年4月から中野区での暮らしを始めたのでした。

(編集部)日本語学校時代の様子を教えていただけますでしょうか?

(ティエット様)日本語学校時代は、学校に通いながら居酒屋でホールのアルバイトを行っていました。ベトナムでは日本語を教えていましたが、日本の居酒屋ではお客様の注文が聞き取れないでミスをしてしまったこともありました。また日本での日本語の授業は実践的なものであり、3ヶ月後には日本語能力試験のN2を取得することができました。そして、秋にはご縁に恵まれ紀之国屋ベジタブルキッチンでのアルバイトを開始しました。なんとかしてそのまま正社員になりたかったこともあり、一生懸命、日本でのビジネスシーンにおけるマナーや言葉遣い、それから仕事の進め方に至るまで習得することを心掛けました。

(編集部)現在の紀之国屋ベジタブルキッチン様でのお仕事はどういった内容になりますでしょうか?

(ティエット様)福生や八王子の日本語学校から応募のあるアルバイト留学生たちの面接やご担当者様とのやり取りを、日本語能力を活かしながらメールや電話で行っています。留学生にベトナム語で伝えないと理解しきれない場合には、適宜ベトナム語も交えながらフォローするようにしています。また面接に加えて、留学生の入職手続き、納品先からの受注を現場へと指示、実際に製造に入っての工程確認、現場の留学生の衛生管理、といった業務も担当しています。学校で学んでいた日本語とは別に、入荷や牛蒡といった業務を遂行するうえで必要となる日本語を学ぶことは大変ですが、とてもやりがいのあることだと思っています。また、紀之国屋ベジタブルキッチンで働きながらN1取得を目指して、日本語の勉強も続けています。高校時代までは英語が得意でしたが、今ではすっかり日本語の方が上達して仕事や生活で駆使しています。ベトナムから日本へ留学する時に思い描いた日々を実現できていることに感謝しながら、いずれは英語も学び直したいですね。

(編集部)日頃の業務における嬉しい瞬間はどういった時でしょうか?

(ティエット様)日本で働く中で私が一番嬉しい瞬間は、ミスなく日々の業務を遂行して、お客様や自社の役に立っていることを実感する時ですね。また、もともとビジネスが好きだったこともあり、ビジネスパーソンとして毎日自らの頭で考え、うまくいかなければその原因を突き止め、そして次への改善へと繋げる、といった日本企業の緻密なシステムに身を置くことは貴重な経験になっています。もちろん仕事ですから大変な時もありますが、その分、自らの成長を実感できた時は素直に嬉しいです。

(編集部)最後に、これから日本で働くことを目指す留学生の皆さんへ、メッセージをお願いいたします。

(ティエット様)私自身もまだまだたくさんのことを周りから学びながら働いている段階ですので、けっして偉そうなことは言えませんが、キャリアを考えた場合には語学力を活かしながら、専門分野のスキルを深掘りしていくことが大切なのではないでしょうか。弊社のアルバイト留学生の皆さんと接している中で、やはり日本語だけでなく、日本の文化や会社の社風、日本人の商習慣やコミュニケーションスタイルなども調べたり学んだりすることが肝要だと思います。それから、日本ならではの気遣いや心遣い、ビジネスマナーや敬語、正しい挨拶の仕方や話し方、等も常に学ぶことをお勧めしたいですね。

(編集部)ティエット様、本日はお忙しい中、誠にありがとうございました。

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